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    民主党の新しい代表への期待

     民主党の代表選挙が終わり、岡田克也氏が新しい代表になった。選挙中の予想通り3人の候補が誰も第1回の投票で過半数を取れず、上位2人による決選投票となった。地方議員の票では細野豪志氏が岡田氏を上回った。統一地方選挙の年なので、今までの民主党のイメージを変えてほしいという地方議員の期待がそういうところに表れていたと思う。第1回の投票で岡田氏と細野氏の2人は全く互角と言ってもいいような得票だったので、決選投票では1回目に長妻昭氏に投票した人がどう判断するかが決め手になったと思う。

     決選投票直前の岡田、細野両氏の演説を聴いていたが、細野氏の場合には党の改革の為に何をやるかという、いわば党内手続き的な話になってしまい、代表になった時にどういう方向を目指していくのか、日本をどういう国にしていくのかという理念が全く見えなかった。その点、岡田氏は、長妻氏が格差社会の是正を前面に出していたことを評価し、自分も同じ考えであるとして、今の安倍内閣の経済政策の誤りを正していくという考えを明確に示した。

     外交安全保障に関しても、安倍首相が村山談話を変更しないで全体として引き継ぐとしながら、その一方で戦後70年の節目に合わせて新たな談話を発表するようなことを言われているけれども、自分は日本という国に誇りを持っているからこそ、過去における過ちは過ちとして認めていくべきだと述べていた。そしてアジアの安定を図ることが日本の国益に結びついてくるということもハッキリ言われていたし、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認には賛成できないとも言われていた。アジアのみならず、世界が平和であることが日本の国益に結びつくという考え方は、私と同じである。岡田氏は私がかねてから主張しているようなことを経済の面でも、外交安全保障についても言われていた。野党第一党の代表として目指すべき方向を明確に示されていたという点で私は共感したし、またこの演説が岡田氏の勝利に結びついたと思う。

     細野氏の場合は理念や基本政策を言われていなかったので、有権者から見ていても何をしようとしているのかよくわからなかったし、そのことが票を投じる民主党の国会議員にも不安感を与えたのではないかと思う。岡田氏は党内にある多種多様な意見を踏まえて活発な議論を行った上で、それを集約し民主党をまとめた上で安倍内閣に対峙していく、国会論戦でも先頭に立ちたいと言われている。そのことを着実に実現する為に全力を挙げてほしいと思う。

     民主党だけの力では今の巨大与党にはなかなか対抗できない。国会においてテーマごとに様々な野党共闘を行っていくのは当然のことだし、また今春の統一地方選挙、来年の参議院選挙で野党が協力していくのも当然のことだと思う。その先に野党再編成が視野に入ってきてもそれは自然の流れであろう。ただ野党再編成が国会議員の数合わせのようなことでは困る。やはり理念、基本政策がきちんと国民に示される中で、自民党に対抗できるような勢力を構築することが急務だと思う。

     私は以前から指摘しているように、アベノミクスがそう遠くないうちに行き詰まるのは必至だと思う。特に日銀の常識はずれの金融政策、量的緩和政策が行き詰まってくるのは間違いない。そうなった時のことを考えて、今から経済財政金融政策で何をやるべきなのか。岡田新代表には1月26日(月)から始まる通常国会の論戦の中でハッキリと示してほしい。一部の富裕層を除く多くの国民の生活は益々苦しくなっており、地方の疲弊も限界に達しつつある。安倍内閣の誤った政策に対する対立軸が民主党を中心にして作られていかないと、それこそ日本の政治は絶望的な状況になってしまう。自民党の中にも安倍内閣に批判的で、岡田氏に理念、政策が近い人もいないわけではないのだから、岡田氏が新しい民主党の中心になって、そういう人達も巻き込んで、野党の再編成から更に本格的な政界全体の再編成に持っていければ、政治に明るさが見えてくると思う。